令和6年11月28日(木)、本校体育館にて、11月定例朝礼を実施しました。
○朝礼前の静慮
静慮によって、落ち着いたこころで朝礼に臨みます。
○学校長挨拶
朝、明るくなるのが遅くなり、
夕方の日が暮れる時間も次第に早くなりました。
朝晩の寒さも日ごとに厳しくなっていますが、
みなさん体調は、いかがでしょうか。
先週の文化祭では、
多くの生徒がルールとマナーを守って行動してくれました。
模擬店を出店してくれたクラスは、
それぞれに独自のアイデアを出して楽しい催しにしてくれました。
文化部のステージ発表や教室での展示発表も、
それぞれの部においてこれまでの練習の成果が表現されており、
非常に見応えがありました。
食堂での健康広場についても、多くの生徒がアンケートに回答し、
健康に関する知識を高めてくれました。
献血への協力もしてくれました。
また、恒例になったeスポーツ大会では、
競技しているどの生徒も真剣に戦っており、
見ていてわくわくしました。
今回の文化祭では、実行委員の生徒会・PSTの皆さんをはじめ、
多くの生徒が「縁の下の力持ち」として準備や運営に関わってくれました。
鑑賞したり、食べたりする生徒にとっては楽しく過ごせたイベントも、
見えないところでの頑張りがあってこその文化祭です。
尽力してくれた人たちに、あらためて感謝しましょう。
次は、文化祭の成果をこれからの学校生活で生かしていくことが大切です。
まずは、来週からの期末考査へ向けて、
けじめをつけて、気持ちを切り替えていきましょう。
次に、今日は「一番大切なもの」についてのお話をします。
あなたにとって、「一番大切なもの」・・・ それは何でしょうか。
3年生の「坐禅錬成の心構え」でも少しお話しさせていただいたのですが、
「一番大切なもの」
それは、自分の「命」です。
皆さんは、十数年前にお父さんとお母さんの間に生まれて、
今、ここに生きています。
産んでいただき、育てていただいて、今日もここに存在しています。
お父さん、お母さん以外にも、
多くの方のお世話になって、今を生きています。
その「命」が今、意識しなくても、呼吸しています。
意識しなくても、心臓を動かしています。
意識しなくても、お昼になるとおなかがグーとなります。
意識のないところで、自分の命を働かしている。
そんな私がいます。
もし、呼吸しなくなったらどうなりますか。
もし、心臓が動かなくなったらどうなりますか。
もし、呼吸や心臓を動かすことが、
「意識しなければできないこと」だとするとどうなるでしょう。
たいへんなことです。
私たちの「命」は、意識しなくても、
私たちを生かしてくれています。
みなさんが授業ごとに行っている「静慮」は、
普段は無意識のうちにしている呼吸を、
あえて、意識して行うことで、
「自分が生きている命を実感する」という時間になります。
普段は意識していない「呼吸」や「心臓の鼓動」
これらの「命」に気づくのが「静慮」の時間になります。
生きようと意識しなくても、生かそうとしている私がいるんです。
私達は生きているのではなく、
何かによって生かされているということに気付かされます。
「静慮」で目を閉じて、呼吸を意識する。
普段は意識していない、呼吸や心臓が動いているという、
そんな私の「命」に気付いて、
命のありがたさを感じることができます。
生かされている命に感謝することができます。
感謝ができれば、さっきまであったはずの悩みが
いつの間にか消えて、心の中に平和な感覚、
静かな感覚が生まれます。
これが今、世界的に注目されている
「セルフコンパッション」と言われる考え方で、
「自分の命を思いやること」になります。
Googleやapple、Yahoo!などが導入している、
「セルフコンパッション」とは、自分の命への思いやりです。
「セルフコンパッション」は、心の健康と、
幸せを高めるためにとても大切な考え方です。
自分自身に対する優しさは、
ストレスや不安に対応する力を高めてくれます。
みなさんは、市川高校の「静慮」の時間で、
この実践を日々、繰り返しています。
「静慮」を繰り返して、生かされている自分の命に感謝できれば、
これまで気付かなかったことに、気付けるようになり、行動が変わります。
そして、人生が変わっていきます。そして、世界が変わります。
自分の命に感謝しながら、自分自身をみつめ、
一度きりの自分の人生を精一杯生きていく。
このことが、市川高校が創立以来、
大切にしてきている考え方、教育方針となります。
秋から冬への季節になりますと、夜の時間が長くなり、
昼と夜との気温差が大きくなります。
呼吸をゆっくり、深~く繰り返して、
気持ちいのいい空気をゆっくりと取り込むことで、
心がリラックスし、体が元気になります。
「静慮」や「坐禅の時間」を、あらためて大切にして、
期末考査を乗り越えましょう。
以上、私からの朝礼の言葉といたします。
○表彰披露
【柔道部】
高砂市長杯争奪 第73回 兵庫県高等学校新人柔道大会
男子団体 第9位
【書道部】
第48回兵庫県高等学校総合文化祭書道展(第70回兵庫県高等学校書道展)
優秀賞 2年1組 田村
特選 2年3組 後藤
入選 2年1組 高橋
【実用英語技能検定 2級】
2年4組 武田
【日本漢字能力検定 準2級】
2年3組 亀屋
2年4組 稲継
2年4組 見満
2年4組 藤原
【令和6年度 市川高等学校 体育大会】
総合優勝 2年3組
男子100m走 1位 3年2組 岩本
女子100m走 1位 1年3組 若畑
200m走 1位 2年3組 土本
1年 障害物リレー 1位 1年3組
2年 2人3脚リレー 1位 2年2組
3年 大縄跳び 1位 3年3組
女子400mリレー 1位 3年5組
男子400mリレー 1位 2年3組
ハンドボール投げ 1位 1年3組
綱引き 1位 2年3組
部活動対抗リレー 1位 野球部
それぞれの表彰生徒・代表生徒に対し、大きな拍手が送られました。
○壮行会
第43回近畿私立高等学校バレーボール選手権大会に出場する、
バレーボール部の壮行会を行いました。
監督より選手紹介を行い、
学校長・生徒会長より、激励の言葉をいただきました。
バレーボール部の選手にはこの後、
本校会議室にて激励会を行いました。
市川高校の代表として、兵庫の代表として
しっかり戦ってきていただきたいと思います。
○生徒指導部より
あるクラスから、喋り方が暗いという指摘を受けましたので、
今日は少し明るいトーンでお話ししてみたいと思います。
これは、私の判断でそうしてみようと思ったからです。
今、皆さんが顔を上げて話を聞いているのも、
皆さん一人ひとりがそうしようと判断しているからだと思います。
生徒指導をしていて一番悲しいのは、注意をしているときに
「〇〇もやってるのになんで自分だけ?」と言われる時です。
皆さんに個性があるとするならば、
それは『自分で考えて判断出来ること』です。
話を聞くのも自分、聞かないのも自分です。
ただ、その責任も自分に降りかかってくることを念頭に置いてください。
良い事をするのも、悪い事をするのも、
すべては自分自身の判断です。
3年生は車の免許を取得できる年齢になります。
規定では冬休みから教習所に行けるようになりますが、
免許の取得は『学校を卒業してから』です。
それは、皆さんの命を守るためのルールです。
誰かを乗せるのは、その人の命を預かることです。
もし、何かあった時、
自分で責任をとれるのか、よく考えて行動してください。
よく考えれば、正しい行動はわかるはずです。