令和７年１０月１６日(木)、本校体育館にて１０月定例朝礼を実施しました。
〇朝礼前の静慮
静慮によって、落ち着いたこころで朝礼に臨みます。
〇校長先生のお話
10月16日――ちょうど１年前のこの日、当時2年1組に在籍していたクラスメイトが病気のために逝去されました。この生徒は、入院中も「また学校に戻りたい」という強い思いを持ち、最後まで希望を失うことなく懸命に闘病されました。
市川高校で仲間と共に過ごした時間は、私たちにとってもかけがえのない宝物です。今日は、心からご冥福をお祈りするとともに、私たちが生かされている「命の尊さ」を改めて胸に刻みたいと思います。
(亡くなられたクラスメイトを偲んで、全校生徒による黙祷を行いました。)
こうして仲間と共に日々を過ごせること、そして「今」生きていることは決して当たり前ではありません。与えられた命に感謝し、一日一日を大切に生きることが、私たちに課せられた責任です。
季節は秋を迎え、朝晩の冷え込みとともに心身のバランスを崩しやすい時期でもあります。こうした時こそ、深い呼吸を意識し、心と体を整えることが大切です。静慮や坐禅の時間で学んだ「深くゆったりとした呼吸」を、日常の中でも実践していきましょう。
また、これから体育大会や文化祭など、学校行事が続きます。仲間と協力し、計画的に取り組むことで、より充実した学校生活を送ることができます。特に最上級生である3年生には、後輩の模範となる行動を期待しています。2年生は学校の中心として、1年生は先輩の姿から学び、自分を成長させる時期です。
秋は「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」と言われます。豊かな自然に囲まれたこの環境の中で、心と体を整え、充実した時間を過ごしましょう。命のありがたさを胸に、健康で前向きな毎日を積み重ねていきたいと思います。
〇生徒指導部より
話を聞く姿勢はできていますか？
時には、「きちんとした態度を演じること」も大切です。
それがやがて本当の姿勢につながっていきます。
数日前、またしても回転寿司チェーンで撮影された動画が大炎上しました。
数年前にも同じような事件がありましたね。あの時は、最終的に6,000万円の損害賠償が示談となりました。
もしあの時にそのような判断（前例）がなければ、今回のようなことは起こらなかったかもしれません。
「学生だから」とチャンスを与えることが、本当に“優しさ”なのでしょうか。
時には、正しい罰を与えることこそが、その人のためになる場合もあります。
市川高校では、「情報リテラシー講話」を毎年、その時々の社会の状況に合わせてブラッシュアップしています。
ですから、情報モラルやリテラシーについて学んでいる皆さんは、きっと大丈夫だと信じています。
改めて、姿勢を正してください。
姿勢とは、皆さんの心や考え方をそのまま映し出す“鏡”です。
さて、10月後半になってもまだ夏日が続いています。
そのため、今年から導入したポロシャツの着用期間を10月31日までとします。
連休明けの11月4日からはネクタイを着用し、ジャケットを持参してください。
第1ボタンをしっかり留め、ネクタイを整え、シャツをズボンに入れる。
この一つひとつの行動に、皆さんの姿勢が表れます。
そして、もし服装やルールを変えたいと思うのなら、生徒会を通して正式に提案してください。
意見があるのなら、勝手に破るのではなく、ルールの中で正しく変えていくことが大切です。