本校では、今年度より2学年キャリアコースに「地域探究クラス」を設置し、
各探究グループに分かれて、市川町や播磨地域などに関する学びを深める活動を行っています。
6月29日(木)、5・6時間目の授業を使って、各探究グループの中間発表を行いました。
〇地歴探究
地歴探究では、市川町のおすすめ映えスポットを探して写真を撮り、
インスタグラムに掲載して皆に知ってもらう活動を行っています。
自然が多い市川町には、歴史ある寺社仏閣が点在し、
その一つひとつを調べることで新たな発見や、地域の皆さんとの
交流の機会を得ることができました。
〇ゴルフ探究A
ゴルフ探究A班は、市川町の藤本技工さんに見学に行き、
国産アイアン発祥の地である市川町において、
軟鉄鍛造製品にこだわってゴルフヘッドを制作している藤本技工さんの技術や、
「技術を受け継ぎ、時代の流れに対応しながら多くの方に満足いただける製品づくり」
の理念について紹介しました。
〇畜産探究
畜産探究では、堀田畜産さんに訪問し、
実際に牛の世話を体験させていただきました。
作業後、子牛に対して愛着が湧いたことや、
日々の餌やりや体調管理、掃除などの様々な過程を経て、
自分たちのもとへ肉や牛乳が届けられているという実感に繋がったようです。
〇グルメ探究
グルメ探究では、「食を通して地域について知る」をテーマに、
自分たちで市川町にある飲食店をリサーチして、
実際にお店に出向き、店内の雰囲気・味・その他を
独自の目線で評価してレポートを作成しました。
また、吹奏楽部とともにオリジナルのコロッケ作りにも挑戦しました。
〇路線探究
路線探究では播但線の車両や、車窓を流れる風景・名所などを紹介し、
播但線の課題や自分たちなりの改善点を模索しました。
また、地域の魅力を伝えて播但線の利用者数を増やす目的で、
竹田城の歴史についても紹介しました。
〇美化探究
美化探究では、「ゴミ拾いから始める美化への道」と題し、
笠形山や市川の河川敷など、計4か所でゴミ拾いを実施しました。
笠形山では、きれいな景色に反してゴミが多く捨ててある実態に直面しました。
拾った計32kgのゴミを分析し、
何がどれくらい落ちているかというデータから、
どのようにしてゴミが発生するのかを考察しました。
また、近隣の橋本株式会社さんに訪問させていただき、
自分たちが出したゴミがどのように処分されたりリサイクルされるのかを
学ばせていただきました。
〇農作探究
農作探究では、笠形オーガニックファーマーズさんを訪れ、
実際に農作を体験させていただきました。
また、近年若者の農業離れが深刻になっている現状を指摘し、
どのようにすれば若い世代に興味をもってもらえるかという課題に対し、
自分たちの経験をもとに、農業体験をもっと広めたいという提案がありました。
〇ゴルフ探究I
ゴルフ探究I班では、共栄ゴルフ工業(株)さんを訪れ、
ゴルフアイアンができるまでを1から学ばせていただきました。
鍛造と鋳造の違いから加熱工程まで、
動画やイラストを使ってわかりやすく説明してくれました。
〇子どもシニア探究
子どもシニア探究では、いちかわ東こども園を訪問し、
3・4・5歳の園児と触れ合いました。
幼い子供たちとの触れ合いの中で、
安全管理やコミュニケーションの大切さを学び、
中でも、とっさのトラブルにも焦らず迅速に対応される先生方を見て、
感動した経験を語ってくれました。
また、今後町内の小学校で水泳指導を行うにあたり、
準備を行っている様子も紹介されました。
〇先生による総括
各班がそれぞれの視点で活動を報告してくれました。
先生からは、この活動を今後どのように進展させていくか、
自分たちなりの発表ができるようアドバイスしました。
〇探究レポート
新館3階の掲示板には、日々の探究レポートが掲示されています。
高校生が身をもって感じたことをリアルに書いてくれるとともに、
他の探究テーマを共有する場としても活用され、
互いに良い刺激となっているようです。
今後の活動と、生徒たちの成長が楽しみです。