令和7年9月1日(月)、本校体育館にて、令和7年度 2学期始業式を挙行しました。
○開式前の静慮 (創設者夫人を偲んで)
9月1日は本校創設者夫人の命日です。本校創設当初から理事長夫人として内助の功を発揮され、市川高校を様々な面において陰から支えてこられました。この日は創設者夫人を偲び、静慮に併せて故人のご冥福をお祈りしました。
○学校長式辞
みなさん、おはようございます。
皆さんの元気な顔を見ることができ、大変嬉しく思います。
今年は7月から記録的な猛暑が続き、夜はクーラーが欠かせない毎日が、この先も続きそうです。
学校生活が始まると、涼しい家の部屋を出て、暑い中を登校します。
クーラーの効いた電車やバスに乗り、そして再び暑い通学路を歩いて学校に来ます。
教室で学習し、体育の授業でたくさんの汗をかきます。
わたしたちの体は、そのたびに自律神経を働かせて、体温を調整しています。
これは、誰にとっても体に負担がかかることであり、自然と疲れを感じやすくなります。
休み明けには、朝起きるのがしんどかったり、なかなかやる気が出てこなかったりすることもあります。
このような感覚は、自分だけではなく、多くの人が感じるものです。
もし、気持ちが重くなったり、前向きになれないと感じたら、まずは深く呼吸をしてみましょう。
そして、 「いまの自分は少ししんどいんだな」 と、その気持ちを否定せずに受けとめてください。
身体がしんどい時は、自分で自分の心と身体をいたわることが、次の行動への一歩につながります。
休み明けは、少しずつアクセルを踏んで進んでいきましょう。
天気予報によりますと、9月に入ってもしばらくは暑さが続きます。
のどが渇く前に、こまめに水分をとることが大切です。
自分の健康は、自分自身で守る必要があります。
そして、周りの友だちがしんどそうにしていたら、声をかけたり、気づかうことも忘れないでください。
この2学期も、自分を大切にし、周りの人にもやさしい気持ちを持ちながら、共に頑張っていきましょう。
次に、今日9月1日 「防災の日」のお話をします。
夏休み期間中も、日本各地で集中豪雨や土砂災害、河川の氾濫など、大きな被害がありました。
もしかしたら、皆さんのご家族や友人の中にも、大変な思いをされた方がおられるかもしれません。
自然災害は、いつ私たちの身に降りかかってくるか分かりません。
だからこそ、私たちは準備しておかなければなりません。
皆さんの住む地域のハザードマップをもう一度確認し、
いざという時の避難場所や持ち出し品を、家族と一緒に点検しておきましょう。
さて、8月24日には、多くの中学生と保護者の方が、本校のオープンスクールに来てくれました。
会場設営に際しては、柔道部、陸上部、情報メディア部の皆さんが協力してくれました。
会の進行は、地域探究クラス、生徒会、PSTの皆さんが担当してくれました。
そして、多くの部活動・同好会の皆さんが、校舎内の清掃活動に協力してくれ、
また、普段の練習の成果をオープンスクールで披露してくれました。
皆さんの「誠実」な姿が、来校された中学生たちの心に「市川高校の魅力」として伝わったことと思います。
皆さんの頑張りのおかげで、素晴らしい1日になりました。本当にありがとう。
もし、受験で迷っている後輩や友人がいたら、ぜひ胸を張って市川高校を勧めて欲しいと思います。
そしてこの夏、一番に頑張っていたのが3年生の皆さんです。
進路決定のため、厳しい暑さの中、連日登校して熱心に学習や準備に取り組んでいました。
就職希望者は、履歴書の作成や面接練習に真剣に向き合い、
進学希望者は、志望校の課題や過去問に粘り強く取り組んでいました。
3年生は今、「自分の将来」という未来を自分で切り拓くために、努力を重ねています。
1・2年生の皆さん。ぜひ3年生の姿を見て、感じ取ってほしいことがあります。
2学期は、皆さんが将来の目標を考えるための大切な時期です。
3年生が今、どんな思いで、どんな努力をしているのか、ぜひ注目してみてください。
そして、「1年後、2年後には自分もこうなるんだ」
と、自分のこととして考えて行動を始めてほしいと思います。
2学期は、体育大会・文化祭など、行事も盛りだくさんです。
崇高な精神で、何事にも全力で取り組み、充実した時間にしていきましょう。
○新任紹介
校長先生より、9月から家庭科を教えていただく高濱先生をご紹介しました。
○表彰披露
○実用英語技能検定 準1級
3年4組 武田
○バレーボール部
西播リーグ戦 2部 優勝
姫路市民大会 準優勝
○感謝状
先日行われた市川町制施行70周年記念式典にて、
市川高校のこれまでの活動に対し、
感謝状をいただきました。
○生徒指導部長より
18年前、初めて卒業生を送り出した時の教え子と、この夏、再会しました。
高校時代に「ゴミ拾いをしなさい」と私が言った時、彼は「なんで?」と尋ねましたが、
私は「いつかわかるよ」としか答えられませんでした。
そして、彼は今、会社を経営する中で、あの時のゴミ拾いが良い経験となり、財産になっていると話してくれました。
私たちは、「いつかわかるよ」を、本当に大切な時に理解できる大人へと導く教育をしています。
市川高校のInstagramを見て、「今も変わらず良い学校だ」と言ってくれた教え子の言葉を胸に、
今日も精一杯、皆さんに大切なことを伝えていきたいと思います。
我々の指導が皆さんに刺さるかどうかは、皆さん自身にもかかっています。
注意や指導を「受け取る姿勢」ひとつで、人生を変えるような言葉・考え方と出会えるかもしれません。
高校生である今のうちに、人の言葉に耳を傾ける姿勢を身につけましょう。