令和8年2月18日(水)、本校体育館にて、第65回生卒業証書授与式を挙行しました。
〇開式前の静慮


静慮によって落ち着いたこころで式に臨みます。
3年間続けたこの静慮も今日で最後となります。高校生活を振り返りながら、感慨深い静慮の時間となりました。
〇卒業証書授与










来賓・保護者をはじめ、多くの皆様が見守る中、65回生125名に卒業証書が授与されました。
〇表彰状授与




私学連合会長賞・妙心寺管長賞・兵庫県私学理事長賞に加え、今年度は「特別善行賞」と題して、自主トレーニング中に人命救助を行った生徒を特別表彰しました。
〇学校長式辞




春の訪れを感じる今日の佳き日、多くのご来賓ならびに保護者の皆様のご臨席のもと、第65回生卒業証書授与式を挙行できましたことに、心より御礼申し上げます。
本日、125名の生徒に卒業証書を授与いたしました。
凛とした返事と姿から、3年間で培った確かな成長を感じ、大きな喜びを覚えました。
皆さんは新コース制の2期生として入学し、手探りの中で歩みを進めてきました。
思うようにいかないこともあったと思いますが、自分の歩幅で努力を重ね、今日という日を迎えました。
その歩みを心から称えたいと思います。
また本日は、2年前に病気のため旅立たれたAさんのことにも思いを寄せたいと思います。
困難の中でも希望を失わず、懸命に生きたその姿は、私たちに命の尊さと生きる力を教えてくれました。
その思い出と絆は、これからも本校の大切な財産であり続けます。
今年、本校の公式インスタグラムが「フォロワー数日本一」を達成しました。
そこに映し出されていたのは、皆さんのありのままの学校生活と、ひたむきな努力の姿でした。
多くの人々がその姿に共感し、応援してくれたことを誇りに思います。
しかし、どんな時にも忘れてほしくないことがあります。
それは、自分の心の中にいる「もう一人の自分」の存在です。
坐禅や静慮の時間を通して、自分自身を静かに見つめる大切さを学んできました。
人生の中で困難や孤独に直面したとき、深く呼吸を整え、自分の内なる声に耳を傾けてください。
その心の支えが、皆さんを前へと導いてくれるはずです。
市川高校は、知識だけでなく、どんな時も自分を見失わない人間力を育む場所です。
ここで共に過ごした仲間との時間と、自分自身と向き合った経験を一生の宝物として歩んでください。
卒業後も、この学び舎は皆さんの帰る場所です。
うれしい報告のときはもちろん、悩んだときにも「ただいま」と戻ってきてください。
教職員一同、いつまでも皆さんを応援しています。
125名の卒業生の皆さんが、それぞれの道で自分らしく幸せな人生を歩まれることを心から祈念し、式辞といたします。
〇理事長戒辞(代読)



125名の卒業生の皆さん。晴れの門出に際し、戒辞を申し述べます。
仏典には
「奇なるかな、奇なるかな、一切衆生悉く皆如来の知恵徳相を具有す」
とあります。
これは、「生きとし生けるすべてのものに仏の心が宿っている」という、お釈迦様がお悟りを開かれたときの第一声であり、その教えは禅の教えとして今日まで受け継がれてきました。
禅では「直指人心、見性成仏」と説きます。
文字や理屈に頼るのではなく、自らの心をまっすぐ見つめ、本来の自分に目覚めよという教えです。
静かに坐り、自己を見つめる。
他人と比べる必要はありません。
人の評価に振り回される必要もありません。
まず「看脚下(かんきゃっか)」、足元を見ることです。
立ち止まり、自分の足元を見つめ、今目の前の一歩をどう踏み出すのかを考える。
その思索こそが、自分の進む道を照らしてくれます。
人生は決して順風満帆とは限りません。
迷い、悩み、壁にぶつかることもあるでしょう。
しかし禅の教えでは、悩みや苦しみの中にこそ、目覚めの種があると説きます。
苦しいときこそ逃げずに自分と向き合い、「自分とは何か」「今何をなすべきか」「どう生きるべきか」と問い続けてください。
答えは外にはなく、自らの心の中にあります。
皆さんは本校での三年間、坐禅を通して静かに自己を見つめる時間を重ねてきました。
これからもどこにいても、一日一度、背筋を伸ばし、呼吸を整え、自分と向き合う時間を持ってください。
身(からだ)を調え、呼吸を調え、心を調える。
その時間が、皆さんの人生を支える礎となることでしょう。
卒業生の皆さんの前途を心より祝福するとともに、それぞれの場所で堂々と自分の一歩を踏み出されることを願っています。
これからも共に精進し、研鑽を積んでいきましょう。
〇来賓紹介・祝辞



来賓を代表して、本校同窓会(真人会)会長の藤本肇様より、心温まる祝辞を頂戴しました。
〇在校生送辞



生徒会長より、先輩方の功績をたたえ、これまでの活動を継続していく力強い送辞を贈りました。
〇卒業生答辞




卒業生代表生徒が、高校生活を支えてくれた友達・保護者・先生方に感謝し、後輩たちを激励する答辞を述べました。
〇卒業生記念品贈答


代表生徒より、学校長に対し記念品目録が手渡されました。
学校長
「65回生の皆さん、この度は卒業記念品「市川高校上履き300足」をご寄付いただきありがとうございました。大切に使用させていただきます。」
〇保護者代表謝辞



保護者を代表して、育友会長の石川様より教職員への激励とあたたかい謝辞をいただきました。
〇校歌斉唱

3年間歌い続けた校歌を、皆大きな声で、噛みしめるように歌い上げました。
〇卒業生退場




担任団の先生方に見守られ、胸を張って退場していく生徒たちの姿が印象的でした。
〇おわりに
「会場にいる全員が前を向く卒業式」をモットーに、今年度もプロジェクションマッピングを活用した卒業式を挙行しました。
舞台周辺には、仲間と過ごした高校生活を撮り溜めた映像が映し出され、3年間を振り返り、静かに涙する生徒もいました。
それぞれに市川高校で自分自身と向き合い、大きく成長することができた3年間だったと思います。
市川高校で培った「もう一人の自分」を胸に、65回生の皆さんが豊かな人生を歩んでくれることを心より祈念いたします。
ご臨席を賜りましたご来賓・保護者の皆さま、第65回生卒業証書授与式の挙行にあたり、ご協力いただきましたすべての皆さまに対し、この場をお借りして心より御礼申しあげます。