令和6年4月9日(火)、本校体育館にて、令和6年度 第66回生 入学式を挙行しました。
〇新入生入場 / 入学許可
今年度入試に合格した104名の新入生が
体育館に入場して来ました。
学級担任の先生に名前を呼ばれ、
学校長より入学が許可されました。
名前を呼ばれた生徒たちの元気な声が、
体育館に響き渡りました。
〇学校長式辞
新入生のみなさん、自転車をこぐとき、
こぎ始めに一番大きな力が必要だということを
意識したことがありますか。
何かを始めるとき、一番負荷がかかるのが、スタートの時です。
みなさんは今まさに、高校生活のスタートを切りました。
これまでと違うことをするのは、誰しも不安です。
そんな中、ブレーキをかけてしまうのが「思い込み」です。
それでも、みなさんの心が「こうしたい」と思えば、
案外、不安なのは最初だけで、思い切って始めてみれば、
何とかなる場合が多いものです。
自転車も、一旦走り出せば勢いがつきます。
高校生活も自転車と同じように、
最初のひと漕ぎを思い切ってスタートしましょう。
WBC日本代表の前監督である
栗山監督は、次のように述べておられます。
「できるか、できないかは関係ない。
やるか、やらないかなんだ。
自分がやると決めて、やり続ければ、
最後には何か必ず大きな答えが出る。
誰しも、ものすごく大きな力を持っていて、
自分がダメだと思った瞬間に終わってしまう」
本校の教育方針においても、
自分を高めていく素晴らしい力を
一人一人がすでに持っていると考えています。
誰もがもともと持っている本当の自分に出会う覚悟を
決めることが、今日の最も大切なことになります。
本校では、授業の最初に行われる「静慮」の時間や、
週に一度の「坐禅」の授業で、自己を見つめ、
自ら進んで成長できる高校生になるための努力を積み重ねていきます。
本校が大切にしている生き方の指針として、
「わたしが変われば 世界が変わる」
というスクールモットーがあります。
一人の力で、世界が変わるはずなどないと考えるかもしれませんが、
そうではありません。
これまでの自分を、新しい自分に変えていくことができれば、
周りの世界の見え方が変わってきます。
禅仏教では、自分で自分を変えていく素晴らしい力を、
一人一人がすでに持っていると考えています。
まだ気づいていないだけで、きかっけさえあれば、
自分を変えられます。自分が変わることで、
世の中の見え方も、大きく変えることができます。
「わたしが変われば 世界が変わる」
私たち教職員は、新入生にとってかけがえのない三年間を、
生徒一人一人が、自分自身の手で将来を切り開いていけるよう
全力で応援していく覚悟です。
保護者、ご家族の皆様におかれましても、
本校の教育方針を十分にご理解いただき、
何卒ご支援とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
新入生の皆さんが、夢と希望と熱意をもって
市川高校での高校生活を素晴らしいものにしてくれることを祈念し、
また、保護者と教職員が一体となって
しっかりと皆さんを支えていくことをお約束し、式辞といたします。
〇新入生代表 宣誓
新しい制服を身にまとい、私たちの胸の中は
高校生活への期待と喜びで満ちあふれています。
今日からは、市川高等学校の生徒として
家族や先生方、伝統と歴史を築いてこられた先輩方に
感謝する気持ちを忘れず、
恥じることのないように、
一つ一つの行動に責任を持って
勉学や部活動に精いっぱい励んでいきます。
卒業する時に胸を張って、
「市川高校が私の母校だ」
と言えるように、これからの三年間を
充実したものにしていく事をここに誓います。
〇理事長戒辞
校訓に曰く、
わたくしたちは、崇高な精神を養い、
健康な身体を鍛え、
互いに敬い、互いに愛し、
円満な人格を完成します。
16・17・18歳という、
子どもから大人へ、少年から成年へと
成長していく一番大事な3カ年を、
よし!と覚悟を決めて、
立派な人として育ってくれるように、
それぞれがしっかりと覚悟を決めて、
今日がスタートです。
どうぞ、1度しかない自分の人生を、
「有難いな、もったいないな、申し訳ないな」と
ちゃんとわかる一人前の人として成長できるように、
共に精進してまいりましょう。
戒辞といたします。
〇来賓祝辞
市川高校20000名を超える卒業生が
皆さんのご入学を祝福しています。
市川高校で、一生の友人を見つけてください。
市川高校同窓会(真人会)の藤本会長より
心のこもったご祝辞をいただきました。
〇在校生代表 歓迎の言葉
市川高校には頼りになる優しい先輩や
親身に寄り添ってくれる先生方がおられます。
困っていたら助けてくれる友達もたくさんいます。
学校行事は是非楽しみにしておいて下さい。
文化祭では模擬店が立ち並び、
体育館ではプロジェクションマッピングや
情報メディア部のeスポーツ大会など
中学校では出来ない体験をすることができます。
体育大会ではクラス対抗の大縄跳びや綱引き、
タイヤ取りなど、部活動対抗リレーも大変盛り上がります。
きっとすぐに学校生活になじめるはずです。
私は今、生徒会会長として活動していますが
中学生の頃は生徒会活動もしたことがありませんでした。
高校に入学し新たな環境になったことによって
今なら自分を変えられるのではないかと思い、
思い切って一年生の時に生徒会に入りました。
正直私は人前で話すことも、
リーダーシップをとることも得意ではありません。
しかし先輩や先生方に助けてもらいながら
気づくとやりがいを感じ、
一生懸命になっている自分に出会えました。
変化というものは不安なものですが、
その変化によって今までの先入観や固定概念を覆し
自分を変えることができます。
皆さんはこの「変化」を
「チャンス」に変える力を持っています。
ほんの少しの勇気を持って、
小さな一歩を踏み出しましょう。
その小さな挑戦が、
自分の未来を変える「鍵」になると思います。
是非、市川高校で、
過去の自分を超えて行けるよう
共に頑張っていきましょう。
〇対面式
登壇した在校生代表生徒と、
新入生代表生徒が固く握手を交わし、
会場は大きな拍手に包まれました。
〇情報リテラシー研修 (新入生保護者対象)
新入生の保護者の皆様に対し、
本校生徒部による「情報リテラシー研修」を催しました。
近年心配されるSNSのトラブルや問題に対し、
実際に起こった事例をもとに
本校の見解と対応をご説明させていただきました。
生徒の皆さんに対しては、この後新入生オリエンテーションにて
「情報リテラシー講話」を実施します。
〇ホームルーム・部活動
新入生の皆さんは各教室でホームルームに参加し、
終了後、保護者と合流して下校しました。
グラウンドでは、早速ユニホームに着替えて
部活動に参加している生徒もいました。
卒業式に続き、今年度は制限なく来賓・保護者の皆様をお招きして
入学式を挙行することができました。
ご参列いただきました同窓会長様・保護者の皆様をはじめ、
ご協力いただきましたすべての方々に対し、
心より御礼申し上げます。