令和7年6月16日(月)から20日(金)まで、3学年が坐禅錬成を実施しました。
○錬成告報
6月16日(月)、体育館に集まった3学年に対し、校長先生と坐禅科より坐禅錬成の心得を伝える「告報」を行いました。
「喋らない」
「音をたてない」
「今自分のやるべきことをする」
この3つの約束をもって、坐禅錬成がはじまりました。
週に1度の坐禅の授業とは別に、各クラスごとに1日ずつ、6時間目と放課後の時間を使って坐禅に励みました。
○行もまた禅、坐もまた禅
錬成といってもずっと坐禅を組んでいるわけではなく、聞く姿勢や歩く姿勢、スリッパを鳴らして歩かないなど、様々な所作を学びながら「自分の事だけ」に集中していきます。
○最終日
最終日となる6月20日、3学年が再び体育館に集合し、全体で坐禅を行いました。
○理事長先生のお話
大きくて、透明で、光り輝いている。
それはどんな宝石よりも美しい、「私たちのこころ」です。
学校は知識を身につけるところ。
では知識を身につけた私は、何をしなければならないのか。
わずかな時間でも、静かに坐って
自己を見つめる時間のなんと大切なことか。
真剣に坐れば、必ずスッと気付くものがある。
坐禅錬成はその練習です。
本当に大切な坐禅は、
いつかどこかでひとり見つめるものです。
ありがたい、もったいない、何とも言えん良い奴が、
ちゃんと自分の中におる人になってください。
○学年主任のお話
16日から始まった坐禅錬成も、この学年集会で最後となります。
毎朝、担任にスマートフォンを預け、
①喋らない
②音を立てない
③今自分のやるべきことをする
この3つの約束が守れたでしょうか。
もう一度、この一週間の取り組みを振り返ってみてください。
何を学び、何を身につけることができたでしょうか。
例年、坐禅錬成は高校生活の集大成と呼ばれ、
卒業間近に行われますが、今年は違います。
君たちはここからいよいよ、進路決定に向けた大切な時期に入ります。
ここからがスタートです。
坐禅錬成によって身につけた力を発揮して、
65回生、3学年全員が活躍してくれることを期待しています。
短い期間の中でも3学年の皆さんは真剣に坐禅に励み、それぞれが自分自身と向き合おうと努力しました。
入学したばかりの頃は痛かった足も、週に1度の坐禅の授業を繰り返すことで次第に慣れ、整然と背筋を伸ばして坐れるようになりました。
正しい姿勢と正しい呼吸を身につければ、心は自然と調(ととの)っていきます。
理事長先生のお話にある様に、本当に大切なことは自分自身の中にあり、
それは、いつかどこかで、ひとり見つめるものです。
坐禅の授業や錬成での経験がその一助となり、市川高校を巣立っていく皆さんが社会に貢献し、世の中を支えていく立派な人になってくれることを願ってやみません。
坐禅錬成を終えた3学年は、清々しい表情で体育館を後にしました。