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校長先生のちょっといい話

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日本の武士道精神



今日は、スポーツにおいて相手に勝った時の態度についてお話しします。


芸人で映画監督で俳優の北野武さんが、こんなことを本に書いています。

●なでしこジャパンが世界一になった時、決勝で負けたアメリカの美人キーパーが現地のテレビでこんなことを言っていたという。
「PKで試合が決まった後、日本の宮間あや選手が私に歩み寄ってきました。その時の彼女の表情に笑顔はなく、喜びをあらわにしていませんでした。負けたアメリカに敬意を表したかったのでしょう。彼女は私たちがどれ程傷ついたかわかっていたのです。」
そして、「だから日本は尊敬すべき国だ。」とも言っていた。
この、 [傷ついた相手に敬意を表する姿勢] が、日本の原点なんだ。


また、平成25年8月21日、アメリカ、ヤンキースのイチロー選手が日米通算4000本安打を達成しました。当時の新聞には、その時の様子がこんな風に書かれていました。

「偉業達成は試合開始直後にあっさり第一打席で決めた。一塁ベースに達すると、ベンチから駆け寄った選手たちに祝福され、イチロー選手は照れながら満面の笑みを浮かべた。そして鳴り止まない大観衆の中、ヘルメットを脱いだ彼は、スタンドに向かって深々と頭を下げた。」

私もこの時テレビを見ていたのですが、イチロー選手がヘルメットを脱ぎ、丸坊主で観客に向かって深々と頭を下げる様子が今でも強く印象に残っています。

これが外国の選手だったら、おそらくこんな態度はとらないでしょう。

もしかしたら、派手なガッツポーズをしたり、飛び跳ねたりして喜びをあらわにするかもしれません。

イチロー選手はこの時、ファンに対し心から感謝し、頭を丸坊主にし、謙虚な気持ちで、「これからさらに努力します」と伝えたように感じました。

このような態度こそ優れた心の知性であり、日本人としての誇りを感じます。

スポーツの世界では、勝つと派手にガッツポーズをする選手もいますが、負けた人の事を考えるとどうでしょうか?

日本の国技である相撲では、勝った力士がガッツポーズをすることはありません。

そこには、 [負けた相手を思いやる心を大切にする] という精神が伝統的に受け継がれています。

このように、敗れた(負けた)相手に対し、その健闘をたたえ敬意を表すことが、 [日本の武士道の精神] として長い間、世界から尊敬されているのです。

皆さんも、そんな日本人の一人として、日常生活の中で「相手を思いやる心」を大切にし、言葉や行動を意識してほしいと思います。

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